【サファテ氏語る前編】マルティネスの250セーブ祝福「400超え、岩瀬記録狙え」

NPB史上、最強の助っ人クローザーは誰なのか。いまだ破られていないシーズン54セーブの日本記録を持ち、通算234セーブを挙げたデニス・サファテさん(45)が、外国人選手として初めて通算250セーブを達成した巨人ライデル・マルティネス投手(29)を祝福しました。「250だけを目指すんじゃない。400を目指せ。岩瀬の記録を狙ってほしい」。

マルティネスへのメッセージだけではありません。自身がクローザーとして大切にしてきた「Trust(信頼)」、セーブ失敗からの切り替え方、234セーブで突然終わった現役生活への思い、日本で成功する外国人選手と失敗する外国人選手の違い、日本球界の練習文化、若手育成、NPBとMLBの違い、そして侍ジャパンの強さまで。日本で11年間プレーした最強守護神が約1時間にわたって語り尽くしました。前編はマルティネスへの“強烈”な激励メッセージやクローザー論をどうぞ。

インタビュー動画もあわせてお楽しみいただけます。

プロ野球

★サファテさんが語った主な内容

  • 森唯斗投手と毎日交わしていた言葉
  • 250セーブを達成する上で難しいこと
  • 自身とライデル、史上最高外国人クローザーはどっち

◆デニス・サファテ 1981年4月9日、米国ニューヨーク州クイーンズ生まれ。アリゾナ州立大から01年ドラフト9巡目でブルワーズ入団。06年にメジャーデビューし、通算92試合、5勝4敗、防御率4・53。11年から広島でプレーし、西武を経て14年にソフトバンク移籍。15年から3年連続セーブ王。17年はプロ野球新記録の54セーブをマークし、MVP、正力松太郎賞。同年は日本シリーズMVPも受賞。NPB通算427試合、27勝20敗、234セーブ、48ホールド、防御率1・57。234セーブは外国人投手の歴代2位で、427登板は同3位。193センチ、102キロ。右投げ右打ち。

ソフトバンクのサファテ(14年10月2日)

ソフトバンクのサファテ(14年10月2日)

11年間の日本 誰にも奪えない思い出と、消えない心残り

―日本でのキャリアを終えて数年が経ちました。今、日本で過ごした時間をどのように振り返っていますか

サファテさん 年齢を重ねて、2018年を最後に試合で投げなくなってから、振り返る時間がありました。11年間、日本で暮らし、プレーし、日本の文化の一部になり、たくさんの友人と出会えたことは、本当に大きな恵みであり、名誉なことだったと思います。

今でもいろいろな機会に日本へ呼んでもらえます。5月にも王さんのセレモニーのために日本へ戻り、森(唯斗)や昔のチームメートたちに会うことができました。

僕が一番大切にしているのは、そうした思い出です。妻や子どもたち、チームメートと作ったすべての思い出、優勝したこと、セーブを挙げたこと。何一つ変えたいとは思いません。日本で過ごした一瞬一瞬が大好きでした。ただ、選手としてもっと長く日本にいられたらよかったとは思います。

でも、それがいつも思い通りになるわけではありません。ケガをして、キャリアが早く終わることもある。森もそうですよね。僕が去った後にクローザーを務め、とてもよくやっていたのに、ケガをした。そうすると「キャリアは一瞬で終わることがあるんだ」と気づきます。

僕自身も、あんなに早く終わるとは思っていなかったので、もっとその瞬間を楽しんでおけばよかったと思います。契約もまだ3年残っていたのに、ケガでプレーできませんでした。

僕は本当に日本が大好きです。日本の文化も、生活も、野球も大好きです。それが自分の人生の一部だったこと、その一瞬一瞬が大好きでした。

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1998年3月生まれ。東京都あきる野市出身。都立富士森では硬式野球部に所属。中大商学部を経て、2020年4月入社。同年10月から野球部配属で同12月から巨人担当、24年1月からDeNA担当を務める。26年は巨人担当。
趣味は海外サッカーなどのスポーツ観戦、映画鑑賞、サウナ。下手くそだけどマイブームはゴルフ。好きな食べ物は地元の八王子ラーメン。