モー大丈夫!

 ソフトバンクのウィリー・モー・ペーニャ外野手(30)が20日、王球団会長から太鼓判を押された。4本塁打、16打点でチーム打撃2冠。世界の本塁打王にさらなる飛距離アップを求めて特訓を直訴すると「今のままで十分」と勇気づけられた。今日21日は鹿児島で楽天戦。秋山幸二監督(50)も好調助っ人を継続して4番起用する方針だ。

 パ球団を震え上がらせる巨砲が頭を下げた。鹿児島での練習視察に訪れた王会長を見つけると、すぐに歩み寄り、極意伝授をおねだりした。

 ペーニャ

 もう20~30センチ遠くに飛ばすにはどうしたらいいですか。教えてください。もう三塁打は勘弁なんです。

 王会長

 今のままで十分だよ。落ち着いて構えているし、ボールもよく見えている。キレもいいよ。

 ペーニャ

 体重を落とせばもっと絞れてくるし、自分でも体が切れてくると思います。

 短いやりとりにP砲の探究心が見てとれた。19日オリックス戦(京セラドーム大阪)の6回に右翼フェンスを直撃した三塁打はもうあと少しでスタンドインという当たり。つまり全力で三塁へ走るより、本塁打にしてしまいたいわけだ。同7回は左中間へ弾丸ライナーで2ラン。逆方向の飛距離アップのコツを聞き出そうとしたところ、868発の世界のホームラン王から太鼓判を押され、自信は深まった。

 練習を見守った王会長は「前は打ちにいってる感じだったけど、今は『いらっしゃい』で待てている。どっしりしてて、広角に打ててる。もっと時間がかかるかと思ったけどね」と賛辞の言葉を並べた。

 ペーニャはここまで4本塁打、16打点でチーム打撃2冠。19日には初めて4番に座った。重圧のかかる打順への適性について、秋山監督は「調子もいいし、実績もある。あいつはそういうのを気にしない。自分を見失わずやれている」ときっぱり。437発の指揮官は4番で継続起用するもよう。今日21日からの楽天2連戦(鹿児島、熊本)はドーム球場のような高いフェンスもなく、メジャー84発の飛距離を存分にアピールできそうだ。【押谷謙爾】