<広島5-2ヤクルト>◇15日◇マツダスタジアム
広島のドラフト1位野村祐輔投手(23)がイメチェンして大きな白星をつかんだ。0・5ゲーム差に迫られた4位ヤクルトとの対決。「チームにとって大事なカード。勝ち越しと負け越しでは違う」とプレッシャーがかかる中で、3連敗していた現状を打開した。
「ストライク先行で、自分の投球を貫けた。勝てない不安よりも、チームが勝てないことの方が…。今日は貢献できて良かった」
前半戦で白星を積み重ねたのは、長打の確率が低い「安全策」の外角中心の攻めが基本。球宴後は相手に攻略された。一転して、内角を積極的に攻めた。長打の危険性もある内角球は、有効に使えば打者を踏み込ませなくする「ワイルドカード」。制球が持ち味のルーキーは、正念場の8回無死一塁から対戦した3人には初球、全て内角球で入ると、外野にさえ打球を飛ばさせなかった。8回を2安打1失点に抑え、7月15日DeNA戦以来の8勝目を挙げた。
初完投も目前だったが、7回先頭のミレッジにソロ本塁打を浴び、野村監督は「完投を考えたけど、点を取られたからね」と降板理由を説明した。被弾の直後には「点差があるときに、いつもと違う投球をしてみれば」とアドバイスを送った。適応力の高い右腕はその言葉を8回の内角攻めで実践してみせた。
「下のチームではなく、上のチームと争えるようにがんばりたい」
ヤクルトを追い落とし、2位中日とは8・5ゲーム差。負けず嫌いのルーキーの目標は、初のCS進出だけには止まらない。【鎌田真一郎】



