<DeNA2-6ヤクルト>◇2日◇横浜
風よありがとう。ヤクルト・ウラディミール・バレンティン外野手(28)が、巨人阿部に4本差とする、キング独走31号2ランを放った。1点リードの6回1死二塁、DeNA三浦の138キロ直球を振り抜く。高々と上がった打球は、右翼から左翼スタンド方向に吹く風に乗った。最前列に飛び込むと、不思議な感触を確かめるように、ベースを一周した。
「擦った感じだったし、感触は全然悪かった。まさか入るとは思わなかった。風のおかげだね。ありがとう風」と喜んだ。パワー満点の場外弾があれば、こんな本塁打だってある。小川監督は「風も良かったし、ギリギリでしたね。良かったですね」と喜んだ。
これで昨季に並ぶ31号。今季は約1カ月右臀部(でんぶ)の肉離れで離脱しながら、本塁打数で並んだ。「ケガで休んだことを考えれば、満足している」と自画自賛だ。打撃内容も、打率最下位で本塁打王を獲得した昨季から一変。三振は昨季の131個から88個に減り、四球はすでに昨季を1個上回る63個。より確率の高い打撃に変わったといえる。
CSファイナルステージ初戦の17日は、愛娘ミアちゃんの1歳の誕生日。「いいプレゼントがしたい」と、ファーストステージを勝ち抜くモチベーションにする。巨人阿部の残り試合を考えれば、本塁打王は決定的。「向こうは東京ドームで3試合あるから」と警戒するが、優位は揺るぎない。パ・リーグ優勝が決定した日に、本塁王争いもグッと決着に近づいた。【前田祐輔】



