左膝の手術を受けた西武中村剛也内野手(29)が、今日4日から埼玉・所沢の西武第2球場でリハビリを開始することが3日、分かった。シーズン終了後の10月16日に埼玉県内の病院で精密検査を受け、左膝前十字靱帯(じんたい)の損傷および左膝外側半月板損傷と診断。同25日に手術を受けた。リハビリも兼ね、約1カ月間の入院。1日2回の頻度で行われてきたリハビリでは、すでに歩行練習を開始し、患部の回復も順調なことから、数日前に退院した。

 球団側は全治を不明とするが、一般的には全治6カ月とみられる大手術からの復活劇。過去に受けた右肘の手術は劇的な回復で、予想以上に早い時期でのカムバックに成功したが、プレーする上で大事な箇所だけに、焦らずに完治を優先させる。渡辺監督も「開幕に間に合うかどうか。個人差もあるけど、いないことも想定しておかないとね」と話す。当面は膝の可動域を広げるメニューなどが中心とみられ、慎重に進める。最近5年間で4度の本塁打王を獲得。史上4人目の快挙を達成した大砲が、完全復活への第1歩をしるす。