「球児の置き土産」でレベルアップ!
阪神からFA宣言して、米大カブスと契約合意している藤川球児投手(32)が、来年1月に阪神の若手投手と合同自主トレを計画していることが5日、分かった。場所は沖縄が濃厚。シーズンを戦う上での土台作りを行う。今年1月には筒井、鶴がともに練習を行って公式戦で急成長。チームを去っても、来年も後輩に温かいまなざしを向ける。
太平洋を渡っても、タイガースへの愛情は変わらない。大リーグに挑戦し、名門カブス入団が決定的な藤川が、年明けに若虎と自主トレを行うプランを温めていることが判明。長年、チームの大黒柱として技術、精神面で周囲に大きな影響を及ぼしてきた。メジャーリーガー藤川になっても姿勢は変わらない。目の色を変えてチャンスを狙う若手の手本であり続ける。
これまでも沖縄で1月の自主トレを行い、来春も南国でトレーニングを重ねる方向だ。今年は1月中旬に宜野座村で筒井、鶴、西村と合同自主トレを行った。来年はさらに複数の若手投手も参加する可能性があるという。志を高く持つ将来のホープに「球児魂」を伝える。今季5位から巻き返しを図るチームにとっても貴重な機会になりそうだ。
今年も「球児効果」は絶大だった。筒井、鶴らと行った宜野座村での合同自主トレでは寝食をともにし、投球フォームや打者の抑え方などについて助言し続けた。後輩への視線は温かく「以前は一緒にしても何か得るものがあればというくらいの気持ちだったけど、いまは成功させてあげたいという強い気持ちがある」と話していた。熱い心意気だけではない。何よりも、同じプレーヤーとして特長や弱点などを的確に見抜く「眼力」は抜群だった。
自主トレで付き添った愛弟子の2人を「劇的に変わったところがある。鶴は来るよ!
筒井にも特に期待しています。年齢以上に体が若い。すごい球を投げるからね」と評していた。その予言通り、ともに救援陣の一角として活躍し、1度も2軍降格することなくシーズンを完走。球児が阪神を去っても、カバーする人材は育ってきている。
藤川はオフに入っても、来季の阪神について「若い選手がどんどん出てきている。僕も後輩を信じています」と話してきた。自身は新天地での勝負に備え、万全の状態に整える。その一方で後進に「戦う背中」を見せ続ける。メジャー挑戦を前にして、最高の「置き土産」を用意する。



