WBC日本代表候補の巨人内海哲也投手(30)がWBC公式ボールと“友だち”になる。6日、大阪市内での選手会定期大会に出席。5日に原沢GMからWBCで使われるメジャー公式球を3球もらったと明かした。「つるつるしていて滑る。サインボールかと思いましたよ。やばいですね」と驚きの表情を浮かべた。

 ボールの感覚をものにすべく、寝食を共にするぐらいの意気込みがある。打者なら「バットを抱いて寝る」という話もあるが、さすがに「ボールを持って寝ても次の朝にはどっかにいっちゃうでしょ」と苦笑い。それでも「できるだけ長く持っておきたい」と、今月中のハワイへの優勝旅行にも持参する。

 前回大会も、前年のV旅行でメジャー使用球で練習するなど準備はした。だが、本番では頭部死球など制球を乱して3回途中で降板した韓国戦1試合の登板に終わった。だからこそ肌身離さず触れることで、感触を完璧にしたい思いが強い。2月1日からの巨人宮崎キャンプでは、ブルペンでWBC公式球を使用する考えだ。

 「ボールは友だちにもなれば(バットでとらえられると)敵にもなりますからね」と冗談交じりに笑ったが、そうはさせない。侍のエース格に期待される左腕は、本番まで“友だち”との仲をじっくり深めていく。【浜本卓也】