阪神藤井彰人捕手(36)が6日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、200万円アップの推定年俸4200万円で更改した。正捕手候補の1人は、オリックスからFAで加入した日高剛捕手(35)への対抗心を隠さず、力強く“宣戦布告”した。

 交渉を終えた藤井は来季への決意を示すような引き締まった表情だった。開幕スタメンを任されながら、故障などで3度離脱した。ただ、球団からは守備力を評価されての微増。日高を補強した来季は、再び、正捕手の座を奪いにいく。

 「ポジションは1つなんで勝ち取らないといけない。勝つのは1人。(日高と)一緒に仲良く、楽しくやろうとは思わない。食い込んでいく、奪い取る、奪い返すという気持ちです」

 普段は温和な藤井が感情をあらわにした。また、ベテランらしく、大物新人・藤浪晋太郎投手(18)への気配りも見せた。

 「育てるなんていう立場じゃないですが、いいアドバイスができれば。18歳だから気をつかうところもあると思うけど、グラウンドでそういうところを出させないようにしてあげたい」

 “女房役”らしく、さりげなく、黄金ルーキーが活躍しやすい環境づくりをするつもり。正捕手奪回への執念がにじんだ。【鈴木忠平】