プロ7年目の楽天山本大明捕手(24)が、初の開幕1軍へ大きく前進した。14日、1軍は久米島キャンプを終え、今日15日から沖縄・金武町に移動する。今キャンプ2軍スタートだった山本は、12日の紅白戦で二塁打を放つなど打撃面で猛アピール。沖縄本島への切符をつかんだ。1軍のオープン戦や遠征の参加も7年目で初。久米島キャンプは手締めとなったが、山本の勝負はこれから始まる。

 久米島キャンプの手締めを終え、山本は引き締まった表情で話した。「頂いたチャンスなので、そのチャンスをつかみたい。2軍のスタッフの方々、沖原打撃コーチ、益田育成コーチ、大久保2軍監督もみんな見てくれてたので。僕はここからが勝負です」。ひた向きに練習してきたことが、やっと実を結んだ。

 一発で結果を残し、1軍切符をつかんだ。11日までは2軍だったが、首脳陣の推薦もあり、12日の1軍紅白戦出場が決定。チャンスだった。その第1打席、永井の直球を右前へはじき返し、二塁打を放った。「やま~ナイスバッティン!」ベンチから声が響いた。第2打席は凡退したが、右方向への強い打球で「2つとも(内容は)良かったです」と、納得の打撃だった。

 登録は捕手だが、打撃力を生かすため、1軍では外野手として練習を続けている。昨年から田代打撃コーチの指導で、がに股打法を取り入れ「右方向に強い打球を打てるように意識してます」と打撃スタイルも固めた。左打者の多いチームで右打者は貴重な存在なだけに、星野監督は「おもしろい。オープン戦でも使うよ」と、チャンスを与える考えを示した。

 06年の高校生ドラフト3巡目で入団し、エース田中と同世代だ。その年では永井、嶋らも同期入団で、周りは続々とチームの顔となった。「僕だけ1軍を経験してないと思う。まず開幕でベンチに入らないと。1つずつチャンスをものにしたい」と山本。プロ人生をかけた戦いはこれからだ。【斎藤庸裕】