クイックに隙あり!?

 阪神ドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が14日、沖縄・宜野座キャンプでクイックを初披露した。前日13日に続き、ブルペン入りし、36球目から4球、クイックで投げた。

 「速さと正確さを意識している。自分のフォームでしっかりバランス良くボールを投げること。クイックをやってそれでバッターに打たれたら元も子もない」

 藤浪はこれまで投球動作に入ってから捕手のミットに収まるまでの時間を計測したことがないというが、ある雑誌によるとカーブが1秒20台、速球が1秒14だという。この日は計測しなかったが、中西投手コーチは「球威もコントロールも落ちていない。タイム的にも速い」と、実戦でクイックを使えると強調した。

 ただ、他球団007の反応は違った。あるセ・リーグ関係者は、プロの標準数値とされる1秒25を超えているとし「試合になったら(他球団は)そこをついてくるかも」と指摘した。ケース打撃では2打席とも犠打を一発で成功。197センチの身長を感じさせず、小技をこなす器用さもあるが、他球団は鋭い視線で弱点をチェックしていた。【岡本亜貴子】