頼れる男が帰ってきた。楽天加藤大輔投手(32)が16日、沖縄本島の金武町に拠点を移した1軍の練習に合流した。久米島キャンプは2軍スタートだったが、経験豊富な右腕は2週間できっちり昇格した。

 早速、ブルペンで90球を投げると「自分としては、状態が悪くて2軍だったとは思いません。やることは同じでしたからね」と、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 新フォームに手応えを得ている。「引き手の使い方ですね」。これまで以上に、左腕の“引き”を意識。グッと体の中心に引き寄せることで、反対の右腕から放つボールの威力が増す。さらに、リリースの直前、やや沈み込む形になっている。「1、2、の、3の“の”ですよ」と解説した。投球に間を作るのが狙い。近く練習試合にも登板予定。マウンドで存在感を見せる。【古川真弥】