元侍は何でもやる!

 ヤクルト岩村明憲内野手(34)は沖縄・浦添キャンプ最終日の27日、一塁手用グラブでキャッチボールを行った。「一塁も(出場の可能性は)ゼロではないと思う」と、高校時代以来となる一塁での出場機会の可能性も視野に入れている。06年まで在籍したヤクルト時代は三塁、メジャーでは主に二塁だった。

 なりふり構わぬ姿に小川監督は「(一塁守備の)機会をつくらなきゃいけない。そこは考えています」と、3月のオープン戦では一塁手として実戦経験させる考えを明かした。3月の遠征にもすべて同行することが決まった。ベテランは残留して打ち込むなど独自調整をすることもあるが、「全部行く。アピールする立場だからね」と貪欲だ。

 2月中は対外試合で14打数8安打2本塁打と結果を残した。小川監督は「今年に懸ける思いはよく出ていた。オープン戦を楽しみにしています」と高評価。だが、岩村は満足していない。「いいキャンプだったかはシーズンが終わってから言えること。シーズンにつなげないといけないから」と表情を引き締めた。【浜本卓也】