<オープン戦:楽天3-4DeNA>◇2日◇長崎

 チームを覆う“病魔”に楽天星野仙一監督(66)は困惑気味だった。「なんで、そんなに出すんだろうな」。DeNAを相手に投手全体で与四死球6。練習試合を含む対外試合での合計は、9試合で43個にのぼる。1試合平均4・8個に「多すぎる。(四球を出すぐらいなら)打たれなさいと言っているのに」と、あきれ顔で言葉を続けた。

 四球が失点につながった。先発辛島が「一番気を付けていた」1回の先頭打者に四球。そこから2点を失った。元来、打たせて取るタイプだが、明らかなボール球になる変化球もあり、5回を投げて9安打4失点。昨季8勝でブレークし、今季はエース田中に続く2番手としても期待されているだけに、寂しい内容だった。星野監督は「今はボロが出た方がいい」と前向きにまとめたが、時間はあるようでない。開幕まで1カ月を切った。時間を有効に使って、課題を克服するしかない。