日本ハム中村勝投手(21)が、背水の覚悟で明日6日に行われる巨人とのオープン戦(札幌ドーム)に先発する。チームが全体練習を行った4日、札幌ドームのブルペンで54球を投げて調整を完了した右腕は「ずっと結果が出ていないですし、これが最後という気持ちで頑張りたい」と言葉に力を込めた。

 昨年、巨人との日本シリーズ第4戦で先発に抜てきされ、7回無失点と大舞台でチームの連敗を止める好投を見せてから4カ月。開幕ローテーション入りへの期待は大きいが、キャンプを通して、ここまで実戦で結果を残せていない。2月16日のDeNAとの練習試合(名護)で3回9安打5失点して以降は、登板機会すらなかった。

 ブルペンで制球や緩急の使い方を見つめ直し、ブルペンでもがいた日々。巨人戦は18日ぶりのマウンドとなる。「投げるチャンスに感謝しながら、結果にこだわりたい。ゼロできっちり抑えたい」。想定される4~5イニングを無失点に抑えた時、開幕ローテへの道が再び開ける。