<オープン戦:広島0-4ソフトバンク>◇5日◇マツダスタジアム

 ソフトバンクのドラフト6位山中浩史投手(27=ホンダ熊本)が開幕ローテーション入りへ大きく前進した。初先発し、4回3安打無失点。“プロ初勝利”を挙げた。

 社会人で経験を積んだアンダーハンドは、冷静なマウンドさばきを見せた。4回、先頭ルイスに二塁打を許して無死二塁。「フライを打たせようとベルト付近に投げました」と続く4番エルドレッドを98キロの直球で左飛、5番栗原を123キロの直球で中飛。進塁打となるゴロすら打たせず、走者をくぎ付けにした。

 直球の最速は124キロ。それでも、堂林には高めに浮く直球「ハイボール」で2打席連続三振。左の松山には直球とほぼ同じ球速のシンカーでバットを折った。計測不能なスローボールも投げた。

 過去5試合は最長で2イニング。初めて4イニングを投げたが、ペース配分も完璧だった。「疲れはない。9回投げられる体力はある。先発をやれるんだったらやりたい」と名乗り。秋山監督も「無失点だからね」と期待している。

 課題は分かっている。セットポジションで走者を見る首の振りが単調で、投球時とけん制時の違いがばれていた。見やすいとされる左打者に対し、もっと内角を突く投球も目指す。「研究されるのがプロ。次は隙を見せない投球をしたい。初勝利といってもオープン戦なんで」。ダークホースが、激しい先発争いを勝ち抜くかもしれない。【石橋隆雄】

 ◆山中浩史(やまなか・ひろふみ)1985年(昭60)9月9日、熊本県生まれ。必由館2年の時、下手投げに変更。3年夏に甲子園出場。九州東海大からホンダ熊本へ。09年から3年連続で日本代表。12年ドラフト6位でソフトバンクに入団。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。昨年12月に早希夫人(24)と結婚。