<オープン戦:阪神13-5中日>◇5日◇鳴門オロナミンC

 打つわ打つわの20安打!

 若虎打線で中日に圧勝だ。4回は8連打で一挙7点。キャンプ中の練習試合で23安打15得点した天敵中日を、またも粉砕した。福留も西岡も不在の打線を引っ張ったのは6年目23歳の森田一成内野手。5打数5安打4打点と大爆発し、開幕1軍を猛烈アピールした。今年の阪神、ほんまよう打ちますわ。

 今年の猛虎は打ち出したら止まらない。同点の4回。めったに見られないビッグイニングが始まった。先頭森田が左前打で出塁し、口火を切る。8番小宮山から一巡してこの回2打席目の6番森田まで、8連打。まるで鳴門名物の渦潮のように、塁上をグルグルと走者が駆けめぐる。この回だけで10安打を浴びせ7得点。中日のローテ候補岩田をKOした。

 森田

 代打でも1打席勝負と思ってやっている。シーズンに入ればしょっちゅう試合に出られるわけじゃないので。

 23歳がけん引役となった。第1打席の2回は同点とする2点適時二塁打で弾みをつけ、6回には左前に運び、8回にも中前打。5打数5安打4打点の大爆発でオープン戦通算打率は8割5分7厘に急上昇だ。

 森田

 1打席目が大事。1打席目から勝負と思って入った。ランナーがいるので、高めの甘い球をいこうと思っていた。一振りで仕留められて良かった。

 ミートポイントを前にする意識が安打量産につながった。2月26日のWBC日本代表との強化試合。出場機会はなかったが、一塁コーチャーボックスで侍メンバーの打撃を見つめていた久慈内野守備走塁コーチから助言を送られた。「松田みたいに前で打つように」。ソフトバンク松田をお手本に「シンプルに(体が)開かないこと、前で打つこと」と意識を強くした。

 1軍定着を狙う6年目。一塁の定位置奪取には新井兄弟という壁が立ちはだかる。少ないチャンスの中、バットでアピールするしかない。キャンプ中の2月19日には屋外フリー打撃に初登板したルーキー藤浪から中越え本塁打。11年に初昇格初打席で代打本塁打した長打力は健在だ。

 西岡、福留、マートンが不在の中で20安打。生き残りをかける若い力が集結していた。23安打で15点をたたき出した2月16日の練習試合に続き、守道竜を徹底的にやっつけ、昨季対戦打率2割2分4厘と低迷した苦手意識も吹き飛ばす勢いだ。

 きょう6日は今年初の甲子園で再び中日戦に臨む。オープン戦3試合で36得点の猛虎打線。シーズン開幕よ、早く来い!

 【岡本亜貴子】