<ウエスタン教育リーグ:中日6-4阪神>◇16日◇ナゴヤ

 右肩痛や背中の張りで2軍調整中の阪神新井貴浩内野手(36)が、ウエスタン教育リーグ中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰した。「4番一塁」でスタメン出場。第1打席でいきなり激走三塁打を放つなど3打数2安打2打点。平田2軍監督は「いつでもOKだよ」とGOサインだ。早ければ20日、広島とのオープン戦(高松)で1軍に合流する。

 189センチ、97キロの巨体を揺らして、新井が三塁に滑り込んだ。1回1死一、二塁。中日先発伊藤の外角直球を右中間へはじいた。二塁打で満足などしない。激走で三塁を陥れる先制の2点適時三塁打だ。開幕OK!

 体全体でアピールしているかのようだった。

 3回2死二塁では114キロのカーブに空振り三振を喫したが、先頭の6回にも追加点を呼び込む長打を放った。外角直球に合わせ、一塁手のミットをはじいた。ボールが右前に転々とする間に二塁へ激走-。3打数2安打2打点。復帰デモはインパクト十分だった。

 昨季限りで引退した金本知憲氏(44)の引退試合となった昨年10月9日DeNA戦(甲子園)以来の実戦。問題はないかと問われ、「ないよ」とキッパリ。結果については「別に」と多くを語らなかったが、1歩前進したという問いには「そうだね」とうなずいた。

 「4番一塁」でのスタメン出場。3回に訪れた2度の守備機会もこなした。先頭小田の飛球をブルペン付近へ追いかけ一邪飛。1番吉川の一飛も無難にキャッチ。スローイング機会はなかったが、復帰戦で一塁守備についたのは順調な証しと言える。

 平田2軍監督は「意欲的というかアグレッシブだね。ああいうところを若い選手に見てほしい」と走塁を高く評価。開幕1軍について、「そのために今やっている。判断は1軍首脳陣になる。ゲームを重ねてあと2試合出てどうするのか。いつでもOKだよ」と1軍合流へGOサインを出した。

 和田監督は開幕4番について「良太が頑張っている。あとはお兄ちゃんがどこまで上げてくるか」と13日に明言。新井待ちのスタンスはキャンプから一貫している。この日の報告を受けた指揮官は「打つのは分かっているからね。今日の試合、1試合出て、そのあとどうかと。とにかく万全にして帰ってきてほしいよね」とうなずいた。

 新井は今日17日も3打席程度立つ予定。中日戦残り2試合で実戦感覚を養い、早ければ20日広島戦(高松)で1軍合流する。開幕1軍へのシナリオがくっきりと見えてきた。【岡本亜貴子】