<イースタン・リーグ:DeNA6-0日本ハム>◇16日◇横須賀

 開幕投手を務める日本ハム武田勝投手(34)が先発し、2回4安打2失点で降板した。報道陣から質問を受ける前に「立ち上がりです。やっぱり。課題でしょうね」と自ら切り出した。1回、先頭打者の元同僚、森本に中前打を許すとリズムが狂った。2死までこぎ着けたが、4番井手と5番内藤に適時打を浴びて2点を失った。

 鬼門は初回。今季は登板した全3試合で、立ち上がりに失点している。「今は、そこで自分自身、苦しんでいる」。ただ、修正能力は高い。この日も2回は不運な当たりの内野安打を許したが、後続を併殺打と空振り三振に打ち取った。「回を追うごとに、自分のピッチングはできている」。前回の7日巨人戦も尻上がりに調子を上げ、5回1失点だった。「今は打たれてから修正しようとしている」と言うように、あとは最初から快投を見せるだけだ。

 次回は中4日で21日楽天とのオープン戦(東京ドーム)に先発する。「次はゼロで抑えるつもりで。修正できたところを見せたい」。7回100球がメドの最終調整で、初の大役へ向けた課題を克服する。【木下大輔】