<オープン戦:広島2-5楽天>◇17日◇マツダスタジアム
押し出し死球が弱点克服の兆しだった。楽天のドラフト2位則本昂大投手(22=三重中京大)が、広島戦に先発し、厳しい内角攻めを披露した。4回に無死満塁のピンチを迎え、4番エルドレッドへの3球目だった。捕手のサインは内角の直球。結果は死球で失点したが「力んで当ててしまったけど、内角には投げ切れた」と話し、課題の内角攻めに収穫を得た。
2月24日の初登板からテーマだった。巨人相手に4回無失点でも「内角に投げきれずに悔しい」と感情をあらわにしていただけに、この日は「わざと(捕手のサインに)首を振ったりして内角に投げました」と意識を強めて臨んだ。
後押しもあった。試合前、グラウンドで星野監督から投手陣へ熱弁が振るわれた。「対角線を使わないといけない。外角の次は内角。攻める勇気を持たないと」。約5分間にわたる配球の青空教室だった。直立不動で聞いていた則本は「内角に攻める勇気がないと通用しない」と受け止め、早速マウンド上で実践した。
内角へ直球を見せたことで外角の変化球が生き、7回2失点の好投。星野監督は「新人としては合格だな。(開幕)ローテーションには入るよ」と明言した。開幕まで11日。則本は「ケガなく万全でいきたい」と力強かった。【斎藤庸裕】
◆則本昂大
のりもと・たかひろ。1990年(平2)12月17日生まれ、滋賀出身。八幡商から三重中京大に進む。4年時の大学選手権1回戦の大体大戦で20奪三振。最速154キロの直球に加え、スライダー、チェンジアップが武器。178センチ、81キロ。右投げ左打ち。



