<オープン戦:日本ハム8-2中日>◇17日◇鎌ケ谷

 中日高木守道監督(71)はスーパー18歳の弾道に見とれるしかなかった。3回、先発山内が1イニング3発目となるアーチを大谷に浴びた。「見た目も格好いいしあんなホームランを打てるのはお見事やね。スタイルもいいし女の子にモテるんやない?

 プロとして魅せる要素を持っとる」。注目新人にプロ1号を献上し、完全な引き立て役になった。

 またも先発が崩れた。開幕3戦目が濃厚な山内が序盤で9安打7失点。立ち直る気配なく、4回1死満塁で降板を命じる惨状だった。監督は「ローテで投げていくよりしゃあない」とお手上げ。元気な先発は吉見1人で、直近登板で精彩を欠く中田賢や大野も信じて投げさせるしかない状況だ。5&6番手も決まらない中で、山内までもが暗い影を落とした。

 得点も谷の2ランだけ。主力が出場しながらヒットはわずか5本、5回以降は無安打に抑えられた。「打つヤツが打たんと点は取れん。一向に状態が上がらん。今日なんて相手と比べたら差は歴然。森野なんて去年とチャンスでの内容が変わっとらん」。オープン戦は6連敗となったが、この間平均2得点。借金8は「打低投低」の深刻な産物だ。

 このまま開幕に突入すれば大変なことになる。監督は19日から地元愛知で臨むラスト5戦へ懸命に切り替えた。「インフルどうこうとか情けないことも言われたくない。状態はよくないけどオープン戦で幸い。残り少ないけどみんな必死にやることだ」。16人が感染したインフルエンザもこの2日間は小康状態。大谷に浴びた1発で今度こそ厄払いとしたい。【松井清員】