<オープン戦:阪神2-4広島>◇20日◇レクザム

 「7回の男」に名乗りを上げた!

 阪神の2番手で、安藤優也投手(35)が今季初登板。キレのいい投球で、2イニングを無失点に抑えた。渡辺や筒井の故障で手薄となった中継ぎ争いに参戦。優勝した03年にウィリアムスとのダブルストッパーとして活躍した右腕が、再び勝利の方程式を形成する。

 走者を許しても、落ち着き払っていた。今季1軍初合流、即リリーフ登板した安藤が、広島打線を2回無失点に封じた。ここまでキャンプ中に体の張りを訴え、別メニュー調整が続いていたが、出遅れを感じさせない投球だった。

 「リリーフはゼロに抑えるのが仕事。なんとかゼロで抑えられて良かったね」

 1イニング目の4回。1死から鈴木将に中前打され、ボークで1死二塁。それでも、うろたえない。菊池を三ゴロ、丸を見逃し三振に仕留め、1つめの「0」をスコアボードに刻んだ。

 5回も危なげなかった。1死からエルドレッドに中前打を許したが、続く松山をきっちり二ゴロ併殺に打ち取った。「ゲッツーを取りたいところで取れた。そういうところは良かった」と手応え十分だ。

 猛虎のリリーフ陣は、非常事態となっている。中心となるはずだった筒井が、キャンプ中に左肩痛で離脱。1度は実戦復帰を果たしたが、再発した。同じく渡辺もキャンプ中に右肩に違和感を訴え、実戦復帰できていない。それだけに、ここにきての安藤の好投は大きな意味がある。中西投手コーチは「あれくらい投げられたら十分だな。セットアッパーとしても、中としても。経験は大きいと思う」と高く評価した。

 ここ数年は先発を務めてきた安藤も、03年にはウィリアムスとのダブルストッパーとして5セーブを挙げ、51試合で防御率1・62とリーグ優勝に大きく貢献した。翌04年にもリリーフで57試合に登板した。「調整の仕方も忘れたよ」と笑うが、勝利の方程式を形成した経験は申し分ない。

 「7回の男」の候補に浮上した。「渡辺とか筒井が離脱して、中継ぎが駒不足ということで、今その役割として期待してもらっている。応えられるようにやっていきたい」と自らの立場も理解している。頼れるベテランの復活が、虎の投手陣再建へのカギを握る。

 ◆阪神の中継ぎ陣

 カブスに移籍した守護神藤川の代役は久保。セットアッパーには、オープン戦好調の福原が入ることが濃厚だ。「7回の男」争いに、鶴、加藤に加え、この日好投した安藤が浮上。昨年中心となり活躍した渡辺、筒井はともに肩に違和感を抱えており、左の川崎、藤原、右の二神、白仁田らが1軍候補。残り4試合のオープン戦と、先発投手が登録されるまでのシーズン序盤で枠を争う。