<ソフトバンク8-2ロッテ>◇13日◇ヤフオクドーム

 勝ったぞ、コノヤロー!

 ソフトバンク打線が「猪木効果」で点火した。3回に打者一巡の猛攻で一挙5点を先制。試合の主導権を握って逃げ切った。「盛り上がれ!!

 男子デー」として開催された試合。燃える闘魂ことアントニオ猪木(70)の登場で、試合前からベンチはまさに盛り上がった。まだ最下位にいるが、元気があれば日本一にもなれる!

 闘魂みなぎるソフトバンクが3回に猛攻を見舞った。無死一、二塁から長谷川、本多、内川と3者連続適時打でまず3点を先制。2年ぶり対戦のロッテ渡辺を、コブラツイストで絞め上げるように窮地へ追い込んだ。1死後にはラヘアが左前に落とし4点目。最後はレスラー風の肉体を誇る柳田が、右翼線に適時二塁打を放った。ダイヤモンドを四角いリングに見立て、走者が次々と生還した。打者一巡、1イニング5得点とも今季初。湿っていた打線に、うっぷんを晴らすビッグイニングが生まれた。

 前日まで得点圏打率はリーグ最低の1割7分4厘。秋山監督も「チャンスを生かした。つながったからね」とうなずいた。特に低迷気味だった内川は、3回の23打席ぶり適時打を含む2安打と復調の気配だ。ここ2試合は無安打で打率2割4分まで下降。前夜の4打席目は右手だけ手袋を外して打席に立ち、この試合前は珍しく素手でフリー打撃。「勘です。何となく。いい感触が出ればと思って」と試行錯誤していた。

 一体感はまさに猪木効果だ。赤いマフラー姿の燃える闘魂は、登場するなり絶叫。「元気ですかー!

 元気があれば何でもできる。元気があれば日本一になれる!」。最下位に沈むソフトバンクを激励した。不振のペーニャにはビンタで闘魂を注入。これにはナインも大興奮!

 お決まりの「1、2、3、ダー!」で猪木劇場は幕を閉じたが、プロレスファンの内川は「いい雰囲気をつくってもらった」。ベンチのボルテージはプレーボールから最高潮だった。

 猪木は「心がひとつになればパワーが3倍にも4倍にもなる。とにかく落ち込まず、でかい声を出すことだ」と語り、球場を去った。そんな声が届いたかのような得点ラッシュで、今季最多の8得点。4回には猪木登場で「気合が入った」という長谷川がビデオ判定の今季1号ソロ。ペーニャも8回に中前打を放った。迷わず行けよ。浮上のきっかけとなりそうな熱い1日だった。【大池和幸】