<巨人2-0ヤクルト>◇14日◇東京ドーム

 勝敗を分けたのは、巨人坂本勇人内野手(24)の走塁への意識だった。3回1死二塁。二塁走者だった坂本は1ボール1ストライクから、阿部への3球目、三塁へと進んだ。記録は暴投だったが、盗塁でもおかしくない好スタートだった。「狙ってました。大きい変化球のある投手なので」と坂本。ヤクルト八木の投げたスライダーがワンバウンドしてからではなく、しそうな時点で走りだしていた。

 八木の投球はバックネットまで達することなく、球審に当たって止まっていた。強肩が売りのヤクルト中村は「審判に当たった音がしたので、アウトにできるかもと思いました。すぐに拾えましたし。でも、送球した瞬間には、間に合わないタイミングだと分かりました。それだけスタートが早かったんだと思います」と悔しがった。

 坂本の走塁によって1死三塁となり、ヤクルト内野陣は前進守備を敷いた。阿部の打球は守備位置が定位置ならば二ゴロだった。坂本が三塁に進んだことで一、二塁間を抜け、決勝の適時打となった。原監督は「積極性というね、失敗を恐れない攻撃的なプレーというのは一番、チームにとって必要なことだと思いますね」と、坂本を称賛した。【竹内智信】