エースが仕切り直し!

 右肘の張りで出場選手登録を抹消されていた中日吉見一起投手(28)が今日16日ヤクルト戦で復帰する。セ5球団との対戦が一巡して借金3、ヤクルトと同率5位。前日14日に高木監督がヤジに応戦するぶち切れ騒動まで起こった。スッキリしないチームを救うのはこの男しかいない。

 高木監督の言葉が物語っている。「勝ってもらわんと困る。そういうピッチャーやから」。DeNAとの開幕戦で7回1失点と好投するも白星はつかず。2戦目の巨人戦はまさかの3被弾で黒星。右肘の張りを訴えて登録を抹消された。未勝利のエースとまったく同じでチームが乗りきれない。15日は山本昌まで抹消された。軸となる吉見の復活は反攻への絶対条件だ。

 野球の神様が守道竜を後押しする。吉見の最短10日間、今日16日の復帰が決まり、今後は1週間の最初の試合に登板することが可能になった。これから阪神、巨人とライバル球団との対戦が続くカード初戦にエースをぶつける。偶然も重なって理想の反撃ローテーションができあがった。

 前日14日から取材をシャットアウトし、ピリピリムード。ナゴヤドームでの練習後は待ちかまえた報道陣に会釈はしたが、無言のまま名古屋駅行きのタクシーに乗り込んだ。復帰戦の舞台は、チームが5年連続で負け越し、自身も昨季2戦2敗と苦しんだ鬼門神宮。負の連鎖を断ち切る、再出発の場所としては悪くない。【桝井聡】