<広島1-0DeNA>◇17日◇マツダスタジアム
頼りになります!
14日に国内FA権を取得した広島大竹寛投手(29)がDeNA戦で7回3安打無失点の好投。2勝目を挙げた。初回の1点を守り抜き、9月1日阪神戦(甲子園)以来の「スミ1」勝利。大竹の好投を受け、前日16日同戦で救援失敗した今村、ミコライオも任務を遂行。チームに好影響を与える将来の幹部候補は広島にとって不可欠な存在だ。
大竹は身を清めていた。ベンチサイドの盛り塩を、古傷のある右肩にふりかけてからマウンドに立った。球場関係者が願を懸けたお守りだ。「あまりそういうことはしないタイプなんですけど、ルーティンみたいなものですね。いろんな人の思いが入ったものなので」。みんなの思いを背負いながら、右腕を振った。
「早くマツダスタジアムで勝って、お立ち台に立ちたかった。3回はあたふたしてしまったけど、堂林のファインプレーが大きかった」
最大のピンチは1点リードの3回2死満塁だ。ラミレスの打球は三遊間を襲ったが、堂林がダイビングキャッチ。後輩の好捕で無失点に抑えると、リズムに乗った。4回以降は無安打の完璧な投球だ。7回3安打無失点で2勝目。今季本拠地初勝利だった。
慎重になっていた。1週間前の9日もDeNA戦だった。敵地横浜で7回2/3を5安打2失点にまとめ、今季初勝利を挙げた。だが、気を引き締めるきっかけが2度あった。
8点リードの6回だ。ブランコに、左翼スタンド中段に突き刺さるソロを浴びた。それ以上の衝撃は、2回に先頭で打たれた二塁打だった。弾丸ライナーが遊撃手の真横を通過。中前打だと思った大竹は、ロジンバックに手をかざしていた。ふと、顔を上げるとルイスと丸が、まだ打球を追っていたのだ。
「あらためて、振れていると思った。頭に入れてないといけない」
危険な主砲には徹底した外角攻めで2打数無安打。2回2死一、二塁のピンチで四球を与えたのも、警戒した末の結果。主砲を封じ、隙のない投球でスコアボードに0を並べた。
悪夢の逆転負けから一夜明け、流れを引き戻した。今日18日は4年目武内が3年ぶりの1軍マウンドに上がる。「勝ってチームの雰囲気も明るくなる。期待します」。頼りになる先輩が、後輩の活躍の場を整えた。【鎌田真一郎】



