<巨人8-1阪神>◇17日◇東京ドーム
阪神西岡剛内野手(28)が停滞気味の打線のなかで気を吐いた。8点差をつけられた8回。敗色濃厚な展開でも闘争心を失わない。杉内が投じた直球は胸元を襲う。思わず体をのけぞらせたが、その直後だった。膝元に食い込むスライダーをすくい、ライナーで左前に運んだ。
強気に攻め込まれても、熱くなりすぎない。「セオリーとして、ああいう組み立てしかない。真っすぐが内に来て僕の性格上、真っすぐ勝負というところでスライダーだった。冷静でいられましたね」。マートンの適時打で生還。好投していた杉内に一矢を報いた。
本調子ではない打線のなかで頼もしく映る。3回にも杉内の外角直球をたたき、右翼に大飛球を放つ。フェンス直撃の二塁打でチャンスを築いていた。9回には2死後に粘って、一、二塁の好機で打席へ。遊ゴロに倒れて最終打者になったが、前を向いた。
「もっと早く試合をつくれれば良かった。最後の回もつないで回ってきたし、こういうのが次の試合につながる。3連敗だけはしたくない」。この日もマルチ安打で高打率(3割6分7厘)を保つ。これで10試合連続安打。虎の元気印がチームを支える。【酒井俊作】



