<広島1-2楽天>◇25日◇マツダスタジアム

 楽天聖沢諒外野手(27)が659連続守備機会無失策として外野手のパ・リーグ新記録を達成した。広島戦の2回、岩本の中飛を捕球。6回にも中飛を捕球して記録を660まで伸ばし「一生懸命投げて打ち取っている投手を助けたいと常に思っている。名前が残るのはうれしい」と控えめに喜びつつ、「名前が残るのはうれしいです。まだまだ味方を助けるプレーはできていない。味方から信頼される選手になりたい」と謙虚に話した。

 ヒットになりそうな打球を難なく捕る。守備範囲が広い理由は俊足だけではなく、投手の配球研究の成果もあった。昨年から指導する米村外野守備走塁コーチは「あいつのいいところは、打球傾向だけで動かない。カウントを考えて動いている」。打球方向のデータに頼りすぎず、味方投手の配球も踏まえている。

 それを可能にしたのが、試合前のバッテリーミーティング参加だった。投手と野手は別々に行われるため、外野手の参加は異例だ。今季のオープン戦から米村コーチの勧めもあって始めた。「特に意味はないです」と素っ気なく話したが、打球判断の重要な材料になっている。

 例えば打者有利のカウントで、直球に狙いを定めた打者がいた場合。バッテリーが裏をかいて変化球でタイミングを外すことができれば、打球の飛距離は出にくくなる。投手の攻め方を知っておけば、前方へスタートする判断がしやすくなり、ポテンヒットを防ぐことにつながる。「ヒット性の当たりをアウトにして相手にダメージを与え、流れを変える守備を意識していきたい」。聖沢ならではの動きが、そこにある。

 昨年は不動の1番打者で54盗塁。打って走れる印象が強いが「走攻守、全てを見てほしい」と、守りの意識も高い。目指すは「相手から嫌がられるセンター」。新記録を達成しても、貪欲に進化していく。【斎藤庸裕】

 ◆外野手の連続守備機会無失策

 外野手が失策する要因は主に(1)落球(2)打球の処理ミス(3)返球ミス。落球はあまり見られず、記録が途切れるケースは(2)か(3)が多くなる。ロッテ岡田は昨年6月16日阪神戦で、連続守備機会無失策が602で途切れた。2回2死二塁から、ブラゼルの中前打を本塁へ送球。バウンドした送球を捕手里崎が後逸し、その間にブラゼルが二塁へ進み失策がついた。不運な形だったが「あの失策は受け止めないと。エラーを恐れて、攻めるプレーをしないのはダメ」と話した。

 ▼外野手659連続守備機会無失策のパ・リーグ新記録=聖沢(楽天)

 25日の広島1回戦(マツダ)で2回にフライを捕球。10年9月22日日本ハム戦から続く無失策が659守備機会となり、23日に658で並んだ98~00年小関(西武)の記録を更新。6回にもフライを捕球して660まで伸ばした。セ・リーグ記録は67~73年藤井(阪神)の817。