「二刀流」で培った肌感覚を生かし、チームの窮地を救います!
日本ハムの大谷翔平投手(18)が、今日1日の中日戦(札幌ドーム)で、2度目の先発マウンドに上がる。中日とは5月14日の敵地での対決に6番右翼でフル出場し、主力打者の打撃は守りながらインプット済み。5月31日、チームは4-5で中日に競り負け、首位ロッテとのゲーム差は今季ワーストの10・5に開いたが、ルーキー右腕がプロ初勝利で反撃ののろしを上げる。
2度目の先発マウンドを翌日に控える大谷は、決勝点を許した7回表が終わると、登板準備のため、敗戦を見届けることなく球場を後にした。「1人1人丁寧に投げられればいいです。なるべく長く投げて、リリーフの方に休んでもらえればいいと思います。気持ちで負けないように、しっかりやっていきたいです」。自身と、チームの勝利のため、静かに闘志を燃やした。
「二刀流」で培った肌感覚を生かし、チームを救う快投を見せる。中日との対戦は、先月14日の敵地での対決に「6番右翼」でフル出場している。井端、谷繁ら、無理に長打を狙わず、逆方向を意識したつなぎの打撃を心掛ける難敵であることを感じ取った。「右翼を守っていて、(右打者でも)飛んできそうというのがあった。逆方向に徹底してくる。粘り強いチーム」と警戒。「データも大事だけど、まずは自分のしっかりとしたものを出せればいい」。外野から見た打線の印象という、二刀流に挑戦している大谷にしか持ち得ない“武器”を最大限に利用する。
さらに注意すべきは、打率4割の4番ルナ。この日も2安打を許し、7回の決勝点もルナのバットだった。「走者をためてからが注意。そうならないために前の打者を切っていければ」と、対策を口にした。
試合前にはフリー打撃も行わず、投手の調整に専念。ブルペンで約30球を投げた。5回2失点だったデビュー登板(23日ヤクルト戦)から、中8日でのマウンド。「1度(1軍マウンドに)上がったから、(気持ちは)楽かなと思う」。気持ちの上ではゆとりができたが、チームは首位から10・5ゲーム差と、“限界点”に達しつつある。栗山監督は「こういう形でマウンドに上がるのはプレッシャーになるかもしれない」と、チームの浮沈を高卒新人に託さなければいけない現状を嘆いた。
相手の先発はくしくも、3月のオープン戦で打者として対戦し、“プロ入り初ホームラン”を放っている山内。今度は投手としての対決だが、あのときと同じような衝撃を、ファンは待っている。【本間翼】



