<巨人5-9中日>◇23日◇東京ドーム
47歳10カ月、中日山本昌投手が史上最年長の巨人戦勝利を飾った。先発して5回4失点。平田の2発など今季初の4本塁打で9得点の大量援護を受け、浜崎真二の46歳7カ月を抜いた。通算216勝目は杉下茂、村田兆治を抜く歴代単独16位。おじさんの大奮闘で、高木監督がヤマ場と位置づけていた今回の巨人3連戦を勝ち越した。
勝利の瞬間、威張っていいはずの勝利投手が四方八方に頭を下げた。47歳10カ月。史上最年長での巨人戦勝利にも、大ベテラン山本昌は謙虚だった。
「4失点はいただけない。みんなよく打ってくれました。みんなに勝たせていただいた白星ですよ」。今季初の4本塁打で9得点の大援護に、感謝感謝の金字塔になった。
3年ぶり先発の巨人戦は苦しい内容だった。先制点をもらった2回に寺内に同点打を浴び、3回は阿部に勝ち越し犠飛を許した。4回に追いついてもらっても、5回は坂本に勝ち越し2ランを被弾。「2人にやられた」と、長野が出て坂本ら中軸がかえす術中に2度もはまった。47歳は、初バッテリーの25歳松井雅を逆にリードしながら懸命に修正。それ以上の点は与えなかったおじさんの奮闘に、打線が大逆転で応えた。
「関係ないですよ。次、次」と、最年長G倒には苦笑い。だが杉下超えの216勝目には感慨があった。「昨日ハッパもかけられたんでよかったです」。87歳の中日最長老OBには若手時代から助言をもらい、何度も力に変えてきた。前日も激励にベンチを訪れた杉下氏から「早くオレを抜けよ!
もっと楽に投げたらどうだ?」と言葉をもらったばかりだ。5月15日に今季2勝目で並んでから、左スネの打撲による抹消があった。復帰後も足踏みすること3試合。神様の金言で壁を乗り越えた。
チームにとっても大きな白星になった。「マサの頑張り。それにかかっている」と送り込んだ高木監督も会心の笑顔だ。リーグ戦再開でいきなりの巨人3連戦に勝ち越し。「本当は3つ勝ちたかったけど、巨人に2つ勝てたのは大きい」。前日快投した24歳大野のバトンを47歳が受け継ぎ、逆襲態勢を整えた。【松井清員】



