背番号19で必勝を期す。巨人は、阪神との首位攻防第1ラウンドに菅野智之投手(23)を立てる。ルーキーにとっては人生初となる甲子園での伝統の一戦だが、チームトップの7勝を挙げる安定感にチームの命運を託す。

 黄金ルーキー菅野が、聖地・甲子園のマウンドに足を踏み入れた。東海大相模時代は甲子園に出場できず、プロ入り後のオープン戦も登板予定だったが雨天中止で流れた。阪神との首位決戦に向け、甲子園で最終調整後、「やることは変わらない。高校とは違うし、高校野球という感覚とは違いますからね」と淡々と話した。

 2位阪神とは2・5ゲーム差。「ここで自分が抑えて勢いをつけてから、2、3戦目の投手にバトンを渡せれば、投げやすさも違うと思う。そういった意味では重要な役割だと思います」。詰め寄る虎を突き放すためにも、大事な初戦の先発としての役割を自覚していた。

 伝統の一戦。特別な「舞台」だということは百も承知だ。「パ・リーグで伝統の一戦というのは聞いたことがない。セ・リーグだけの特別なもの」と、独特の言い回しで説明した。送り出す原監督も「現役のメジャーリーガーでもこんな雰囲気味わったことないと言わしめる球場ではあるわけだから。彼がどういうふうに思いながら、あるいは投げ終わった後にどういう感想を述べるか」と、興味津々だった。

 何より、この舞台は用意されたものではなく、自力でつかんだものだからこそ価値がある。チームトップの7勝(2敗)をマーク。川口投手総合コーチは「現時点では第1戦にふさわしい投手」と断言した。首位攻防にふさわしい投球を敵地で見せつける。【為田聡史】