祝球宴!
選出御礼のG倒デビューだ。阪神ドラフト1位藤浪晋太郎投手(19)が1日、2・5ゲーム差と迫る首位巨人との甲子園3連戦で伝統の一戦デビューすることが正式に決まった。明日3日の第2戦で左腕内海と投げ合う。この日発表された監督推薦で、阪神高卒新人では67年江夏以来となる球宴出場も決まった。選んでくれた巨人原監督に恩を仇で返す?
快投で1カ月ぶり5勝目を狙う。
悩める右腕に朗報が届いた。阪神のルーキー藤浪が、監督推薦で球宴に選出された。ファン投票では先発部門の3位に終わっていたが、夢舞台への切符を手にした。「光栄ですし、しっかり思い切って、やりたいです」と喜びを表した。阪神の高卒新人が球宴に出場するのは67年江夏以来、2人目だ。
大舞台の前に、大きな壁が立ちはだかる。虎の黄金ルーキーとして、いよいよ明日3日、伝統の一戦でデビューする。首位攻防がかかった巨人戦の初先発。力でたぐり寄せたマウンドではない。
現在4戦連続で勝ち星がなく、復活を目指しもがいている。そんなルーキーのため、環境やリズムを変える首脳陣の狙いもあり、初めて中9日と間隔を開けた。日曜日以外の先発、ナイターと初体験は重なるが、再生への突破口を見つけ出すべく、荒療治に踏み切った形だ。
父晋さんの影響で、東京ドームに観戦に行ったこともあるほど、幼いころは巨人ファンだった。私情は挟まず「1位のチームなんで。首位争いをしているという意味では、特別なチームだと思います」と天王山への意気込みを語った。さらに「日にちをずらして調整してきただけなんで、そんなに変わらないと思います。ナイターですし、ある程度涼しいと思う」と不安も一蹴した。
阪神からドラフト指名を受け、背番号19を示されたときだ。かつて同じ番号を背負い、巨人キラーとして君臨した小林繁の名前を挙げた。「そう(巨人キラー)と言っていただけるような活躍ができるように、頑張っていきたい」と話していた。G倒は、タテジマ投手の宿命。開幕から4カード目にして、藤浪がスタートラインに立つ。
2・5ゲーム差の首位争い。デビュー戦で巨人に勝利すれば、阪神の高卒新人ではこれも江夏以来。大一番を制し、5月26日以来の5勝目を手にすれば、復活へ大きな弾みだ。大阪桐蔭時代から無敗の甲子園が、背中を押す。監督推薦してくれた、球宴選出に対する感謝の思いを、快投という形で巨人原監督にぶつける。【山本大地】



