<阪神2-3巨人>◇2日◇甲子園
闇夜の甲子園は、ため息で終わった。モヤモヤいっぱいの逆転負けも、下を向いてばかりはいられない。今日も明日も試合がある。2週間後には、また聖地で激突する。静寂に包まれた敗者ロードに、悔しさを押し殺すリードオフマン西岡剛内野手(28)の反撃宣言が響いた。
「3つあるのでね。仕返しできるようにやるだけです」
収穫はあった。巨人ルーキー菅野とは初対戦だった。3回無死一塁での鳥谷を皮切りに、4回は大和、6回には西岡が二塁へ盗塁。ここまで13試合、96イニングで1つも盗塁を許していなかった菅野は、速いクイックと巧みなけん制術で企てられたのも2回だけだった。得意なはずの技を逆手に取って徹底分析。一気に3盗塁して攻略の糸口を見つけた。
和田監督
そういうものを使ってと試合に入った。思い通りの展開というか、思っていることはできた。ホント、3回にもう1点ね。話が戻ってしまうけど。足で先には行けたけど、進める段階で送れなかった。
足だけでなく、水谷チーフ打撃コーチの指示通りにコンパクトに振り抜いた。5回まで毎回の7安打。指揮官が何度も悔やんだのは3回、2点目を奪ったあとの無死一、二塁だった。今成の一塁へのバントは打球を殺せず、三塁封殺。6回1死一塁でも大和のプッシュバントが失敗するなど、追加点を奪えなかったことが最後に響いた。
貯金は1桁に減った。ゲーム差も3・5差に広がり、今カードで奪首のもくろみはかなわない。だが和田監督は「もう1回引き締め直して。明日は大事な試合になる」と力を込めた。本拠地で最も負けたくない相手だ。栄養満点の「G倒」は、黄金新人藤浪の復活星に託す。勢い十分になるストーリーは、できている。【近間康隆】




