<日本ハム1-5オリックス>◇5日◇札幌ドーム

 大きく膨らんだ本拠地ファンの期待は、一瞬でため息に変わった。平日にもかかわらず、今季最多の3万7946人で埋まった札幌ドーム。4点を追う8回1死満塁、打席には4番中田翔内野手(24)が立ち、スタンドのボルテージは最高潮に。「(相手のオリックス佐藤達は)真っすぐに自信を持っている投手。俺も真っすぐしか頭になかった」。カウント2ボール2ストライクからの5球目。152キロの剛速球に詰まらされ、投ゴロ併殺で万事休す。本塁打と打点でリーグトップに立つ背番号6は「どうにかしたかったけど、しょうがない」と、勝負どころでの凡退に悔しさをにじませた。

 6月30日西武戦(札幌ドーム)を終えた足で、変則日程の遠征へ出発。東京で1試合を消化し、7月2日にはソフトバンク2連戦のため福岡へ。ナイター明けのこの日、福岡から札幌へ大移動して迎えた試合だった。練習を大幅に短縮するなどしたが、疲労は否めない。今季初対戦となるオリックス先発マエストリに手を焼き、相手投手が代わった8回、ようやく打線にスイッチが入ったものの、遅すぎた。

 この1敗で、チームは3位から5位へ転落した。目まぐるしく入れ替わる順位に「誰も気にしていないよ」と言い切った栗山英樹監督(52)は「敗戦をうまく生かして、どうプラスにしていくか。我慢したチームが上に行けると思っている」と、真夏を前に本格化してきたサバイバル・ゲームに闘志を燃やした。例年よりも激烈な戦国パ・リーグを勝ち抜くために、立ち止まっている暇はない。【中島宙恵】