<日本ハム10-3ソフトバンク>◇17日◇帯広
約1カ月ぶりの白星を喜ぶよりも、周囲への感謝を真っ先に口にした。日本ハムのボビー・ケッペル投手(31)が、今季4度目の先発で5回を4安打2失点(自責は1点)。「チームが3連勝できたのが1番。スコアシートを見て分かる通り、打線のおかげ。自分は5回までしか投げられなかったけれど、その後、谷元がいい投球で抑えてくれた」。感謝の思いにあふれた今季2勝目だった。
地方球場には、めっぽう強い。この日も、4四死球と制球は乱れたが、要所をきっちり締めた。「いい打者がそろっているので、厳しいところを突いて投げないといけないと思っていた。試合を通して我慢強く投げることが出来た」。4回、味方の失策も絡み先制の2点は許したが、テンポ良い投球で攻撃のリズムを生んだことが逆転劇につながった。すでに白星を挙げていた旭川、函館に続き、帯広でも勝利をマーク。北海道の地方開催試合を“完全制覇”だ。
これまでは昨季手術した右肩への負担を考慮し、10日以上の登板間隔が与えられていた。中7日での登板は、手術後、今回が初めて。「中6日で投げるようになって、ようやく復活と言える」と話していた栗山監督も「まずは、ひとつ階段を上がってくれたかな」と、うれしそう。試合後にはスタンドへ投げ入れるためのボールを、車いすで観戦に訪れていたファンへ手渡しした、心優しき背番号31。我慢の86球が、完全復活の日が近いことを予感させた。【中島宙恵】



