<日本ハム10-3ソフトバンク>◇17日◇帯広

 またも“帯広の乱”だ。ソフトバンクが今季4度目の2桁失点で逆転負けを食らった。先発の摂津正投手(31)は6回4失点で5敗目。ここまで先発登板では6戦5勝と無敗だった地方球場で、ついに初黒星を喫した。昨年8月に4回6失点とKOされた帯広で、1年越しのリベンジに失敗。好調の打線も3点どまり。チームの連勝が3で止まってしまった。

 福岡から遠く1500キロ離れた帯広で、摂津がまた白星を逃した。めっぽう強い地方球場で唯一勝てなかったマウンド。今度は黒星が待っていた。「コントロールがうまくいかなかった。4、5回に連続して点を取られてしまったことが全て。もっと粘り強く投げなければいけなかった」。責任感の強いチームの勝ち頭は自責の念にかられた。

 3回までに3四球。その間、いつもはカウントを整えるカーブで、ストライクが1球も取れなかった。リードした細川は「マウンドで左足が滑ると言っていた。それでカーブが決まらなかった」と証言した。摂津自身はマウンドを言い訳にしなかった。ただ、開始前からのじめじめした気候が、足元をより不安定にさせていた可能性はある。

 球場関係者によると、かぶせた黒土のすぐ下にある粘土質は湿気や雨に弱く、軟らかくなる。4回に味方が2点を先制した直後の投球。雨が本降りとなったタイミングと合うように、先発右腕は2死一、三塁から小谷野にカーブを中前に運ばれ1点を献上。5回の中田の同点打も浮いたカーブで「甘く入った」と唇をかんだ。流れは止まらず大谷に決勝打を許した。登板中に珍しくロジンバッグを2度交換するなど、精密機械に乱れが生じていた。

 秋山監督も「カーブがうまく決まらなかったな」。マウンドなど相性を聞かれ「そういうのもあるのかな」と首をひねった。今季50敗目。駒不足に悩む先発陣で、最も勝ちが計算できる右腕で負けた。順位は3位のままだが、手痛い1敗となった。【大池和幸】