<西武12-11楽天>◇18日◇西武ドーム
楽天が、西武による連夜の肉弾攻撃に屈し、2試合連続サヨナラ負け。守護神ダレル・ラズナー投手(32)を3点リードの9回に投入したものの、抑えられない。最後は2死二、三塁から栗山の右前打で、二塁走者ヘルマンに本塁クロスプレーで嶋基宏捕手(28)が激突され、サヨナラの生還を許した。前夜も3度のクロスプレーで3度激突。シーズン残り41試合。1戦1戦の激しさは、ヒートアップしていく。
歓喜に沸く西武ナインの脇で嶋は本塁にうずくまったまま動けない。9回2死二、三塁。栗山右前打で、二塁走者のヘルマンは、体ごと突っ込んできた。アメフトばりの体当たりに、ミットからボールはこぼれ落ちた。
試合後のベンチ裏、強打した左肩にアイシング治療を受けた嶋。「これだけ野手の方が(得点を)取ってくれたのに、申し訳ないです」。バッテリーとしての反省を口にするだけで、帰りのバスに乗り込んだ。心身共に痛い敗戦。チームにとっても、手痛い2試合連続サヨナラ負けだった。
前夜も肉弾戦に屈した。9回2死一、二塁から代打大崎の右前打で、二塁走者の浅村に本塁タックルを食らい、サヨナラ負け。1回には三塁走者の栗山、9回1死一塁では一塁走者の渡辺にも本塁で激突された。連夜の執拗(しつよう)な本塁肉弾戦にも、三輪バッテリーコーチは「クロスプレーだからな。相手も必死に戦っているのだから」と、文句を言う問題ではないと話す。
前夜の捕手は、伊志嶺だった。3度の肉弾戦を食らった悔しさは一夜明けても消えていなかった。猛烈なタックルに、顔をゆがめた姿が、新聞にも掲載された。試合前に「知り合いから『写真、載ってるぞ』ってメールが来ました。寝ていたんですけどね。メールで起こされました」と伊志嶺。「やられたら、やり返さないといけませんね」と、リベンジの機会に向け、闘志を燃やしていた。
捕手は変われど、再び肉弾戦。西武にしても、1戦1戦がCS進出に直結する。首位楽天は追われる立場。相手の攻めが、激しくなるのも当然だ。シーズン残り41試合。去年までの楽天が経験したことのない、激しい、必死な戦いが、待ち受けるはず。それを乗り切ってこそ、歓喜のゴールも待っている。【金子航】



