広島今村猛投手(22)が、セットアッパーに復帰することが19日、決まった。山内泰幸投手コーチ(40)が、「迷わず行かせられる」と勝ちパターンでの8回での起用を明言した。17日DeNA戦では8回に“試運転”し、2三振を奪い3人でピシャリ。野村謙二郎監督(46)も「今年一番ぐらいの感じだった」と絶賛。守護神ミコライオも復帰し、盤石の「勝利の方程式」が初のCS進出へ導く。
信頼を取り戻した。今村が「8回の男」の座に返り咲く。0・5ゲーム差に迫られた4位中日との直接対決を翌日に控え、ナゴヤ球場室内練習場で指名練習が行われた。指導に訪れた野村監督は、2日前の試合を振り返った。
17日DeNA戦は、ミコライオが左臀部(でんぶ)痛から復帰。そのため、2点リードの8回に今村が登板した。最速151キロをマークし、2三振を奪うなど3人で完璧に封じ込めた。9回に登板した守護神の復帰マウンドをお膳立てした。
野村監督
今村は特に一昨日は、今年で一番ぐらいの感じがあったね。今村、ミコライオにつなぐところをどうするかだね。
8回は今村、9回はミコライオ。すでに、指揮官の頭の中では、従来の形が出来上がっていた。
転機になったのは16日の同カードだ。1点リードで終盤を迎え、継投策を練る中で、山内投手コーチは人選に悩んでいた。9回の今村投入を決断させたのは、野村監督の鶴の一声だった。結局、9回に2点を追加し3点リードのマウンドになったが、3人で片付け復活の兆しを見せた。
山内投手コーチ
(今後は)迷わずに(8回に)行かせられる。もし、失敗したとしても、納得できる形になった。
今村にとって、今季は3シーズンぶりの2軍落ちを経験するなど、屈辱のシーズンとなった。不調を脱出するのに必要なのは「自信」だった。右腕は今、それをつかもうとしている。
8回、9回の投手が固まることで、永川勝、横山、ソコロビッチの起用にも選択肢が増える。今日20日に、中日戦の先陣を切る前田健もはっきりと口にした。「ここからは投手力が大事になる。僅差の試合が多くなるので、しっかり守り勝っていきたい」。陰りが見えていたコイ投が、再び輝きを放つときが来た。【鎌田真一郎】



