中5日もお任せ!

 阪神藤浪晋太郎投手(19)が24日中日戦(ナゴヤドーム)で、プロ初の中5日登板、そして高卒新人では07年楽天田中以来の2桁勝利を目指す。19日、鳴尾浜で投手指名練習に参加した藤浪は「1つの通過点。達成できればいいかな、という感じです。強いこだわりはないです」と、王手をかけている10勝について淡々と語った。

 前日18日には6回2失点で9勝目を挙げながら「修正できなかった」と自身の投球に納得できなかった藤浪だが、改善へのイメージもある。「微妙な感覚のずれなので。持っている引き出しを使って修正したい」と自信を見せる。

 出直しの舞台は11日中日戦で自身最長の9回を無失点と好投したナゴヤドームだ。「いいイメージでは入れます。2回目なんで、マウンドどうこうというのも言えないですし、できるだけ最初からアジャストできるようにしたい」。さらに、初めての中5日登板もノープロブレム。「中6日空いている方が楽なのは楽ですが、詰めろといわれればいける。去年もこの時期は2日連続で投げていたこともありましたから」と話した。夏は苦にしないタイプ。ここにきて8月3連勝と結果が実証している。

 8月4連勝となれば、初の月間MVPも視野に入ってくる。自らも認める夏男が、とどまることを知らず躍進を続ける。【山本大地】

 ◆藤浪のライバル

 月間MVP投手部門のライバル筆頭は中日大野。すべて先発で3試合に投げ3勝と、藤浪に匹敵する成績。ただし月間防御率は藤浪の0・86に比べ大野2・79と、やや劣る。その他2勝(1敗)を挙げ防御率1・96の阪神スタンリッジも有力候補。同じく2勝のヤクルト八木、中日山井、広島バリントン、野村らが追う。