<中日0-6広島>◇20日◇岐阜
これがエースだ。広島前田健太投手(25)は、CSを争うライバル中日を7回4安打無失点に封じ込め、ハーラートップに1勝差と迫る11勝目を挙げた。
1年ぶりの岐阜のマウンド。最初の投球練習ではマウンドを気にするしぐさも見せた。「掘れすぎたので。自分の足場をつくるのに時間がかかった」と苦笑い。その影響か、1回に2死一、三塁のピンチを迎える。だが崩れない。平田を内角直球で二ゴロに仕留め、スコアボードに0を並べていった。中日戦は今季15イニング無失点だ。
「順位も近いし、嫌なイメージを植え付けられたと思う」
万全を期してマウンドに立っている。持病の腰痛など体調に配慮し、中6日で球数も制限しながら、首脳陣とともにシーズン終盤までのペース配分をしている。その分、負けられないプレッシャーものしかかるが、自身5連勝で後半戦は負け知らず。1週間の初戦の勝利でチームに勢いをもたらしている。「ありがたい配慮をしてもらっている。今シーズンは、2度抹消されているので」。責任感を力に変えている。
頼れるエースは、プライベートでは心優しい先輩だ。17日に誕生日を迎えた堂林に、朝一番で「おめでとう」メールを送るマメな性格。「でっかい何かを用意します」。遠征中だったため、後日サプライズプレゼントを贈るプランも明かした。だが、その後輩が左手首に死球を受け、途中交代した。試合中のアクシデントながら、あだ討ちといったところだろうか。やられたら、やり返す。シーズン終盤の失速は、もうまっぴらだ。【鎌田真一郎】



