<ロッテ4-0西武>◇20日◇QVCマリン

 ロッテが首位楽天に3・5ゲーム差に迫った。1回、2者連続四球で無死一、二塁として井口資仁内野手(38)の適時打などで2点を先制。2回は四球、犠打など無安打で1点を追加した。四球を選び、足を絡めてミスを突く伊東ロッテらしい展開で西武に快勝。投手陣も散発5安打の無失点リレーを見せた。8月は全5カードで勝ち越し中。天王山と位置付ける、23日からの楽天戦に向けて勢いづく一戦となった。

 ロッテが単打1本で3点を奪った。1回、四球を選んだ荻野貴司外野手(27)は、2番根元の5球目で迷わずスタート。今季17個目の盗塁でチャンスメークすると、再び四球で一、二塁。続く井口が「ボール球に手を出さないよう気を付けたよ」と外角143キロを右前へ流し、1アウトも取られないまま先取点をもぎ取った。2回にはまたも四球で出た鈴木が捕逸、犠打、暴投とバッテリーのミスをついて生還。無安打で3点目を挙げた。

 スモールベースボールで快勝した。シーズン前半、首位を独走していたころは、粘って粘って四球をもらっていた。この日は2回までに5四球。伊東監督は「涌井の自滅みたいなもん」と言ったが、里崎はきっちり犠打を決め、岡田も投手交代直後に盗塁を成功させた。打線はこの1試合で4盗塁。点に直結しなくとも、西武投手陣にボディーブローのようにプレッシャーを与えた。

 根元の復活も大きかった。開幕からマリンガン打線をけん引してきたリードオフマン。7月25日の西武戦後に左太もも裏痛を訴えて離脱したが、2番二塁で戦線復帰した。不在の約1カ月間、1軍の試合をすべてチェックしていたと言い、「チームのいい流れに乗せてもらおうと思った」と2打席連続四球出塁。1回に井口の右前打で三塁まで激走し、2点目のホームを踏むと、2回には3点目となる小石の暴投を誘った。

 ロッテにとっては今週の6連戦が優勝を占う天王山だ。8月に入り、西武以外の4球団から全5カードで勝ち越してきた。この3連戦で楽天とゲーム差を縮めれば、23日からのKスタ宮城で首位攻防戦を繰り広げることも可能となる。7月まで5勝8敗と分が悪かった西武戦。井口は「落とせる試合は1つもない。大事な初戦で流れをつくれて良かった」と言った。3連勝なら勝率は五分。今こそ苦手を払拭(ふっしょく)する時だ。【鎌田良美】