<中日2-7阪神>◇23日◇ナゴヤドーム

 赤の燃竜(もえドラ)ユニホームは散々のまま終わった。守道竜が阪神に逆転負けを喫し、借金はワーストタイの14、3位広島に再び2・5ゲーム差をつけられた。高木守道監督(72)は5回まで0封しながら6回に5失点KOされた大野雄大投手(24)におかんむり。今季の目玉企画だった燃竜ユニ着用試合は最終戦も負けて、7試合で2勝5敗。もう来年はない?

 赤いユニホームは、敵を燃え上がらせるだけだったたのか。燃竜ユニホームを着用しての今季最終戦は、阪神相手に痛恨の逆転負けで終わった。7試合で2勝5敗。高木監督は「いつでも勝ちたいわ!」と吐き捨てるしかなかった。

 赤ユニに包まれて炎上したのはエース格の大野だった。5回までは堂々の投球で0を並べた。ところが2点リードの6回、5本の長単打を浴びてKOされた。先頭鳥谷の遊撃へのゴロが、微妙な判定でセーフになり、天を仰ぐほどのショックが尾を引いたのか。別人のような棒球が、マートンや福留、新井良、そして2三振に抑えていた清水にまで餌食にされた。

 高木監督

 やられる時のいつものパターンや。内野安打で出したってまだ1人だけでしょ?

 大事なところが全然治らん。今日なんて勝てる展開やないの?

 それがああいう風になっちゃう。あれじゃ10勝したって10敗するわ。いつまでたっても勝てる投手にはなれん!

 監督は怒り心頭だった。3回にマートンの打球を巡って阪神が猛抗議し、球場が騒然となる異様な展開。そんな空気を4回に森野と平田のソロで制し、あとは大野の奮投で逃げ切るはずだった。微妙な判定から、肝心なところで精神面のモロさが出てしまった。これで大野自身、8勝8敗。吉見不在の中、監督の期待は大きいだけに、言葉も厳しくなった。

 高木監督の好きな色ということもあり、球団史上初めて着用した赤ユニは目玉企画だった。コンセプトには「燃える闘志を表現した赤を身にまとい、ファンのみなさまとともにナゴヤドームのみならず、名古屋の街全体を赤く染め上げ、セ・リーグ優勝そして日本一を目指すという願い」が込められていた。だが8月8日の守道デーをはじめ、大事な試合で散々な成績…。この日は借金がワーストタイの14に膨らみ、3位広島には2・5ゲーム差をつけられた。赤いユニホームで赤っ恥。監督は顔を真っ赤にして監督室に消えた。【松井清員】