<ソフトバンク4-2DeNA>◇14日◇ヤフオクドーム
ソフトバンク中田賢一投手(32)が8回途中2失点で7勝目を挙げた。7回まで完封ペース。8回、打球が右膝に当たるアクシデントで無念の降板も、スタンリッジを抜いて再びチームの勝ち頭に浮上した。5月5戦未勝利だった右腕が6月に入って再び連勝モード。チームも連勝で、貯金は今季最多14まで伸びた。
執念のプレーだった。中田がアクシデントに襲われたのは8回1死満塁。石川の投ゴロが右膝のやや下を直撃した。腱(けん)に当たったため、しびれが発生。「足の感覚がなかった」という中で5メートルほど走り、転がったボールを拾って本塁に送球。アウトにするも痛みが引かずに降板した。7回を終えて79球。この回をしのげば4年ぶり完封も狙えるペースだった。
「8回のマウンドに上がる前に球数を見た。まだこれだけなんだと思ったので、もっと投げたいなという気持ちはあった」
それでも“ハマキラー”ぶりを存分に発揮。2回まで不安定も、3回以降は尻上がり。初コンビの細川と配球を相談した。「いろいろ話して、相手が早打ちなので初球からフォークを投げたりした」。初対戦のグリエルは初回に左翼フェンス直撃の安打。「さらに低めを意識した」と、次の2打席は仕事をさせなかった。DeNA戦の先発は10年9月12日から6連勝。通算68勝のうち最多16勝(7敗)とお得意様だ。
5月に5戦未勝利と苦しんだ。「月が変われば流れが変わりますよ」と予言していた通り、6月は2連勝。秋山監督も「落ち着いたピッチングができていた」とFA右腕を評価した。
膝は打撲で軽症ながら、リフレッシュの意味合いもあり、今日15日の出場選手登録抹消が決定。次回登板は交流戦終了後となった。「期間があるのでしっかり調整したい」。車に向かう帰りの通路は足を引きずりながらも、表情は明るかった。【大池和幸】



