<ヤクルト2-7ソフトバンク>◇19日◇神宮
タカの4番が、交流戦逆転優勝の可能性を広げた。ソフトバンクは今季4度目の3本塁打と1発攻勢でヤクルト石川を攻略。李大浩内野手(31)が3回に先制となる10号ソロを放った。今日20日のヤクルト戦に負けても、明日21日からの巨人2連戦に連勝なら交流戦5度目の優勝。さあ、ラストスパートだ。
完璧だった。3回2死。李大浩はフルカウントから石川の内角寄り直球を振り抜いた。左翼への強烈な、高い放物線。本塁から外野方向への強い風にも乗り、ソフトバンクファンが待つスタンド中段まで届いた。神宮で3年連続アーチは9試合ぶりの10号ソロだ。
「打ったのは甘く入ってきた直球。久々に自分らしい会心のホームランだった。内からバットが走って押し込めた」
明日21日が32歳の誕生日。自ら前祝いで、来日後はオリックスから3年連続の2桁に乗せた。「意識してない。最近も自分が打ったら勝てた試合があった」と満足していない。今季の63試合目は最も遅いペース。2年前は46試合、昨年は55試合で到達していた。
トンネルに突入しかけていた。試合前までの最近5試合は20打数2安打。1週間前に腰に張りを覚えたのも重なった。17日の鹿児島開催が雨天中止になり、18日まで3日間の空き日がいい休養になった。「正直言って良くないときに雨で流れたのは本当に助かった」。天が味方した。
この1発が引き金となり4回に吉村が2号2ラン、5回に細川が3号3ラン。先発摂津を援護した。明日21日からの巨人2連戦に連勝なら、交流戦5度目Vのお膳立てが整った。最後のロード4連戦にまず快勝。李大浩は言う。「指名打者だと打つしかできないから、1打席をより集中してやっている」。交流戦のチーム打率は12球団トップ。4番の復調が、強力打線を再加速させる。【大池和幸】



