首位奪取へ役者はそろった。ソフトバンク内川聖一外野手(31)が、リーグ再開となる27日西武戦(西武ドーム)で1軍復帰することが濃厚となった。

 24日、2軍と社会人ホンダ熊本との練習試合(雁の巣)に3番指名打者でスタメン出場。右大臀(だいでん)筋肉離れから、1カ月ぶりの実戦復帰となった。

 3打席立ち、空振り三振、遊ゴロ、中飛と3打数無安打。だが、2打席目に一塁へほぼ全力で駆け込んだことに意味があった。「力を入れて走りましたね。走ったことがよかった。痛みはあのくらいなら全然。(回復は)8割くらい」。残り2割は無意識でプレーした時に再発しないかの不安だというが、表情は明るかった。

 視察した小川ヘッドコーチは「あのくらい走れれば大丈夫」と回復具合に満足。試合前の打撃練習では、外野後方の防球ネット最上弾へ何度も大きなアーチを描き、2軍選手を驚かせた。あとは打席感覚を取り戻すだけ。今日25日のホンダ熊本との練習試合にもスタメンで出場する予定だ。

 内川は「早く戻りたいのはある。いない間、チームも調子よかったので上がって迷惑をかけたくない」と話す。離脱中は柳田が穴を埋めた定位置の3番、当面は指名打者での復帰となる。球場を出る時に行った即席サイン会には100人を超えるファンが列をつくり、期待を肌で感じた。首位オリックスに0・5差で迎えるリーグ再開に、頼もしい3番打者が帰ってくる。【石橋隆雄】