<ソフトバンク5-7オリックス>◇8日◇ヤフオクドーム
ソフトバンクが首位攻防第1ラウンドに敗れ、わずか2日で首位から陥落した。先発スタンリッジが2回に大量5失点。それでもやられたらやり返す。倍返しとはいかなかったが、苦手のオリックス西から5点を奪い6回途中で降板させたのはせめてもの意地だ。今日こそ勝って再奪首するバイ!
意気消沈するヤフオクドームが、一気に熱気を帯びた。5点を先制された直後の2回。ソフトバンク打線が猛反撃を開始した。李大浩、長谷川が連打で一、二塁のチャンス。そして柳田、吉村、本多の3連続適時打が飛び出した。12年4月から7連敗中だったオリックス西に初の5連打を浴びせ、あっという間に1点差に迫った。
「先発がああいう形になると苦しい。打つ方はよくつないでいったけどな」。秋山監督はスタンリッジの大量失点をぼやきながらも、あきらめない姿勢を評価した。再び3点差に広がった6回も西を襲った。1死三塁から柳田が中前に5点目の適時打。ここで天敵をマウンドから引きずり下ろすことに成功した。
2回の5連打はすべて中堅から逆方向だった。柳田の適時打は高めに浮いたチェンジアップを、二遊間に打ち返した。速いゴロは二塁手平野恵のグラブをはじき中前に到達。続く吉村も、低めシュートを中前にライナーで運んだ。「走者がいたので大振りだけはしないようにと思った」。藤本打撃コーチは、ここに収穫を見いだした。
「決して引っ張りにいかず、センター方向。これが西の攻略につながる。2回は良く打ってゲームにしてくれた。あの5連打は見事。次につながる打撃だった」。今季の逆転勝利は3点差が最大。データを覆せず逃げ切りを許した。西への連敗は8に伸びた。ただ、今後も対戦するであろう西対策として、明るい材料は確かに見えた。
わずか2日で首位から滑り落ちた。それでも藤本コーチは試合前に言っていた。「首位攻防は意識しているが、絶対に負けられないゲームではない。まだシーズンは半分だから」。長い道のりは折り返し地点を過ぎたばかり。敗戦を糧にすれば、チームは強くなっていく。【大池和幸】



