<ソフトバンク4-7楽天>◇13日◇ヤフオクドーム
ソフトバンクが高卒新人に連勝を9で止められた。楽天松井裕に打線は6回までわずか1安打。対戦打率7割超えの内川聖一外野手(32)が打てず、昨年首位打者の長谷川勇也外野手(29)も2三振と仕事をさせてもらえず。66年近鉄鈴木に食らって以来となる高卒新人による完封負けもちらついた。2点を返したが、難敵の登場で快進撃は小休止した。
今季31度ある逆転勝ちでも最大は4点差まで。さすがに5点差は重かった。おまけに松井裕が快投を続けるのだから、手を焼いた。秋山幸二監督(52)に怒りの感情は見られない。さばさばとした口調で「松井は良かったね。いい投球をされるとなかなか点は取れない」と素直に18歳の力を認めた。
好調だった打線が6回まで1安打しか打てない。通算の対戦成績が7打数5安打6打点だった内川は1回に四球を選んだが、残る2打席は直球でニゴロ、空振り三振と力負け。先制打を放った前回は「投げるたびにボールが良くなっているし、久々に打席でドキドキしました」と語ったが、今回はさらに成長を感じさせられた。
長谷川も直球に反応が遅れ、4回は高めのつり球を振らされ、2三振。通算で6打数無安打、5三振と昨年の首位打者でさえも翻弄(ほんろう)された。秋山監督の評価はこうだ。「直球のバランス、コントロールがいい。ストライクが入ってくるか、入ってこないか。それをいかに崩していくかが問題。球は元気だしな」。100球を超えて球威が落ち始めた7回にようやく反撃。それでもこの回を投げきろうと腕を振る松井裕に対し、最後は中村がチェンジアップを打たされ、注文どおりの併殺打。2点をかえすにとどまった。
もっとも先発飯田も5回まで無安打と互いに完封ペースで投げ合った。ボークや左足のけいれんもあって6回に3失点したが、秋山監督は「飯田は粘ったが、足つって…。やっぱりボークだな。まあ後は仕方ないところがあったけど」とした。ただ、失点した嘉弥真と森福の中継ぎ左腕2人には「左(打者)対左で打たれると仕事が上がったりだよ」とダメ出し。今後に向け、反攻の流れを手放した場面にきつくくぎを刺した。
連勝は止まっても、チームの勢いまで止まるわけではない。「明日は明日、また頑張る」と秋山監督。本拠地での黒星が34日ぶりという事実は強さの裏返しでもあった。【押谷謙爾】



