<オリックス0-1ソフトバンク>◇17日◇京セラドーム大阪

 首位ソフトバンクがノーヒットで決勝点を奪い取った。2位オリックスとの3連戦のトリは投手戦。0-0の6回だった。苦手な「初もの」の吉田一が見せた小さな隙をこじ開けた。

 先頭の明石健志内野手(28)が1ストライクから四球を選んで出塁。吉田一が一塁けん制球を2球入れた直後、中村への初球に完璧なスタートから二盗を決めた。中村の犠打で三塁に進んで、今宮の右犠飛で生還。両軍唯一の得点が勝者と敗者を分けた。

 明石

 けん制がないなという雰囲気が出ていた。金子さんや西にはないですが…。投手との駆け引き、タイミングが合いました。僕みたいな選手はあそこで走れないと意味がない。みんな打てない時もある。そこでどうするか。ノーヒットで1点取れましたね。

 肌感覚として対戦データがない条件下、3球続けてのけん制球は来ないと察知した時点で明石の勝ちだった。中前打で出塁した3回も二盗を決め、プロ初の1試合2盗塁。笘篠外野守備走塁コーチは「彼の盗塁がとても大きい。初めての投手だし、ベンチでもよく見ておくように言っていたが、何か分かるものがあったのでしょう」とうなった。

 犠飛も貴重だった。

 今宮

 全然打ててなかったので…。右に打てという指示が出て、甘い球をしっかり仕留められて良かった。最低限の仕事ができました。緊張感のある中でやっててチームに貢献できた。

 犠打などで貢献してはいたが、ここ4試合で1安打とくすぶっていただけにやっと笑みが出た。8回まで投げた吉田一から結果的に2安打しか打てず、またやっかいな敵ができたのも事実だが、救援陣のレベルも高いライバルのガードを崩す、1つの戦い方を示した。オリックスとは残り7試合だ。【押谷謙爾】