<ロッテ3-0ソフトバンク>◇24日◇QVCマリン

 カモメがとんだ~、武田が沈んだ…。ソフトバンクが千葉で完敗締めだ。すべてロッテ相手に今季5度目の完封負け。先発武田翔太投手(21)は3回に自らの悪送球から先制点を許す自滅で今季初黒星。無傷10連勝中だったビジターでプロ初黒星を喫した。QVCマリンは4勝6敗2分けで日程終了。3カード連続で勝ち越せず、Vスパートがかからない。

 武田は「自滅ですね」と開口一番に悔やんだ。勝敗を分けたポイントは3回。無死一塁から岡田のバントは正面に転がってきた。振り返って二塁を見て、封殺をあきらめて一塁に向き直った。ところが再び二塁を見てしまった。間に合うはずもなく、一塁へ投げたが岡田の俊足に慌てて悪送球。ボールが外野を転々とする間に、加藤の先制ホームインを許してしまった。

 「2回見てしまった。刺せそうな感じもあったので迷った。そしたら一塁も間に合わなかった」。痛恨の失策。1死後、角中の遊ゴロの間に2点目を失った。8回は3点目。完投してプロ最多133球を投げたが、達成感などあるはずもない。秋山監督もあきれたような顔で振り返った。

 「自分でお前、ミスしちゃいかんよ。二塁を見てしまったというか、投げないつもりで(打球を捕りに)行ってんのに。ああいうのは自分を苦しめる。(走者の)イメージを持ってないと。もったいない」

 武田は打線の無援も「投球のリズムが悪かったから」と自らを責めた。ビジターはプロ16戦目で初黒星。今後はいったん登録抹消され、中10日で9月4日オリックス戦を予定する。期待されて眼下の敵に向かうだけに、この反省は生かさないといけない。

 デーゲームで敗れた2位オリックスを引き離せなかった。これで3カード連続の勝ち越しなし。夏の小休止に秋山監督は「相手も一生懸命やっているし、しょうがない。ミスが出ないようにしないと」と切り替えた。苦しんだ千葉は終わった。得意の本拠地で勢いを取り戻す。【大池和幸】