<ソフトバンク2-0オリックス>◇4日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクが3年ぶりリーグ制覇へ力強く前進した。オリックスとの直接対決第3ラウンドは、先発武田翔太投手(21)が7回途中無失点。レンジャーズ・ダルビッシュばりの肉体改造効果で3勝目を挙げた。難敵の金子、西を連破して6カードぶりに勝ち越し、2位オリックスを3・5差に引き離した。

 ピンチの連続だった。5回まで毎回四死球。それでもホームを踏ませなかったことが3年目右腕の成長の証しだ。内容より勝利が大事な首位攻防戦。7回途中を無失点と粘った武田は、立派な殊勲者だった。

 「このカードは絶対に勝ち越さないといけない。(2戦目に)摂津さんも勝ってくれた。自分も続きたいと思っていた。コントロールに苦しんだが、しっかり粘れたのは良かった」

 3回は2死一、二塁で、糸井を得意のカーブで投ゴロ。4回は2死満塁をしのいだ。7回は1死二、三塁で降板も、森福と森が一人一殺で救ってくれた。「周りの皆さんに助けていただいた」と感謝した。

 「ダル流」の肉体改造で完璧ボディーに近づいてきた。先日は「人生初めて体重が90キロに乗りました。目標まであと3キロです」とうれしそうに笑った。1年前に比べて11キロ増。右肩痛で開幕をファームで迎えたが、筋力トレーニングと同時進行で食事を増加。通常の3食に補食を入れた1日6食とした。ダルビッシュが日本ハム時代に行ったようなビルドアップは、けがの再発防止だった。

 「朝起きていきなりプロテイン飲んだり。吐きそうだった。最初はきつかった。でも2年目に肩を痛めたし、けがをしないように体重を増やしたかった」

 8月17日の前回オリックス戦は7回無失点。好相性を買われ、中10日での起用に応えた。秋山監督は「バランスを崩しながらよく粘った。この3連戦は上出来でしょう」とひと息ついた。武田も「チームの柱として投げていきたい」と力強く言った。【大池和幸】