広島は25日、新外国人選手としてヘスス・グスマン内野手(30=アストロズFA)と1年契約で合意したことを発表した。契約金3650万円で年俸1億円(約100万ドル)プラス出来高。外国人選手の契約初年度年俸としては投手最高額の07年コルビー・ルイス85万ドル、野手最高額の10年チャッド・トレーシー80万ドルを抜き、球団史上最高額となった。

 球団幹部は「メジャー昇格前からチェックしていた。3年ぐらい追いかけていた選手」と説明した。広角に打てるアベレージヒッターでクリーンアップ定着を期待される。残留が確実なエルドレッドやロサリオと競争しながら、左翼や一塁を任される方向だ。同幹部は「守備は平均よりはいい。変化球に対応できるし、20本ぐらい打ってくれれば。勝負強い打者になる可能性がある」と高評価した。

 オフ突入から2週間足らずで3人目の新助っ人誕生だ。すでにセットアッパー候補として左腕ザガースキー(ブルージェイズ傘下)を獲得し、先発候補の左腕ジョンソン(ツインズ)獲得も決まっている。一方でバリントン、ミコライオ、フィリップスの去就は未定。24年ぶりのV奪回へ、妥協なき助っ人戦略を練る。【佐井陽介】

 ◆ヘスス・グスマン

 1984年6月14日、ベネズエラ生まれ。00年にマリナーズ入団。09年にジャイアンツでメジャーデビュー。13年はパドレスで126試合に出場し、打率2割2分6厘、9本塁打。今季はアストロズで69試合で打率1割8分8厘、2本塁打。メジャー通算403試合、打率2割4分7厘、25本塁打。185センチ、91キロ。右投げ右打ち。